普通という言葉

SNSを見ていると、ある騒動が目に入りました。
若い両親が、死産した子の写真をアップロードしたことに対して同情と批判の声と共に、侮辱の声が向けられていたのです。
そこで多く使われていたのは「普通」という単語でした。

「普通は死んだ子供の写真をネットに公開なんてしない」
「サイコパスか?普通じゃない」
という内容がそのアカウントへ投げかけられていました。
「こんな親の元になら生まれてこなくて良かったな」なんていう心無い言葉も見かけます。

私はその写真から、その子が生まれてくることを本当に楽しみにしていて、生まれてくる前からその子のことを両親が愛していたのだろうと感じました。
そのため、写真をアップロードする行為を批判する気持ちは起きませんでしたが、世の中の多くの人が葬儀以外で人の遺体を見ることには抵抗を感じると思います。それも、知らない人であれば尚更です。

そこで「多くの人が見たくないと感じるものをアップロードするのは良くないと思います」という言葉をかけるのならまだ理解できますが、「普通じゃない」「おかしい」という言葉を投げかけるのは批判ではなく侮辱に感じます。
それに、我が子が亡くなり悲しんでいる親に対して「普通じゃない」「馬鹿だ」と言葉を投げかけることは「普通」ではないと思います。
普通ではない人が他の人に普通じゃないぞと言っているというのはおかしなことです。

何が正しくて何がおかしいかは人によって異なります。だからこそ、しっかりと良識を持って生活したいと考えさせられる出来事でした。